現在、1F中庭に来ています。


中庭
 

小さな中庭に、沙羅の木を植えました。
わが家のシンボルツリーです。
ほんとうは、家に住む年月とともに、シンボルツリーも成長して行く、というのが定例なのでしょうが、
堪え性のないわたしたちは、
「シンボルツリーは、はじめから既にシンボルとして成り立つものを」
と、5mの沙羅の木を持ってきてもらいました。
狭い間口から5mもの木を運び込み、このような小さな庭に立てなくてはならなかった庭やさんの作業は、
とてもとてもたいへんなことだったようです。
現に庭やさんは、作業後、「もういっぺんやりなおしなんて云ったら、泣きます」と、語っておりました。
悪戦苦闘は、私たちだけではありませんで、私たちに付き合う方々にも共に苦労してもらっています。
感謝。

ところで、この小さな庭をやってくれた庭やさんは(泣きます、と言った庭やさんのお父さんですが)、
「感動を呼ぶ庭を造ろう」
と、云いました。
お歳と見かけのわりには、なかなかロマンチストな庭やさんです。
その庭やのおじさんの提案では、
シンボルツリーの沙羅の木に、隣に土佐瑞木を携え、その他低い木を配置し、
この小さな庭を一杯一杯に使っての庭らしい庭だったのですが、
「じめじめした庭が欲しい」
という、私たちの要望で、
(張り合いの無い客だと思ったでしょうが、それが、わたしたちにとって感動を呼ぶ庭の形だったのです)
結局、沙羅の木と土佐瑞木だけを残し、
「下草には、シダを植えてください。」
と、お願いをして、シダをもってきてもらいました。
ひとつには、土のあるところは、わが家にはここしかないので、
足の踏み場も無いほど完璧に出来あがってしまった庭では、庭の楽しみもないだろうと、そんな思いもありました。
とはいえ、ガーデニングなんてやらない!やるはずがないので、手のかからないものにしてくれ、とも云っていたので、若干相反しますが、土が見えているのはいいかな、程度の考えでした。

しかし!
現実は、ガーデニングなんて滅相も無い、と思っていたはずのオットが、いわゆる園芸に目覚めてしまうありさまで、
今や、この庭の下草には、玉龍が、田植えをしたばかりの苗のように、整然と並んでいる次第です。

土があるということは、こんなにも人を変えてしまうのです。
恐るべし土の香り、なのであります。


図面にモドル