土地が決まって、最初にでてきたアイディアがこの三間堂でした。
長い廊下がそのまま作業スペース。
その廊下と同じ長さの机がある。
そして同じ長さの本棚。
その長さ、三間。
だから三間堂。
なんたる贅沢!
以来、このスペースは最後まで死守する形で、家づくりは検討されました。
このながーい机は、木とかガラスとか様々考えたあげく、白いコーリアン(人工大理石)を採用しました。
工場でこの長さにした板を持ってきての取り付けだったので、それはそれは大変だったようです。
朝、6時にやってきてブリッジから吊り上げたそうです。
間口も狭いし、木は立ってるし、さぞかしたいへんだったことだろうと思います。
ここは、細長いわが家の特徴が一番出ている象徴的な場所でもあり、
そしてまた、散かしやのツマが、茶の間にモノを散乱させないための、オットの防御策でもありました。
しかし、ツマが所蔵する溢れる本の為につくった本棚は(実は足元も本棚なのですが)、
引越して早々一気に埋まってしまい、オットが落胆してしまった事実も、ここに付しておきます。
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