狭くて悪いか!


OMソーラーというシステムがある。
太陽の熱で空気を暖め、蓄えながら、暖房や給湯に使おうというシステムである。
自然の力を暮らしのなかに取り入れていくという「パッシブ」なコンセプトがとても好ましく思えた。自然の恩恵を体感できるような感じが良いな、と思った。
そこで、地元のOMソーラー取扱の工務店の見学会へ出向いた。

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当時は、まだ土地が決まっていなかったものの、30坪前後の街なかの土地をさがしていた最中だった。
広告写真の木の外壁がとても魅力的で、狭小土地での対応について(防火上の対応を)、説明についた担当の人に聞いてみると、
「たしかに規制はありますけどね、いま仙台あたりで家を建てる場合に60坪以下の土地にお建てになる方はいらっしゃらないでしょう?都会と違って。たいていの団地は60坪以上ですね。ですからほとんど心配要りません。」
「キッパリ」と云われた.。あのぅ、すみませんけどわたしたちその60坪以下の土地にお建てになる方なんですが…、それもあなたの云う最低の60坪の更に半分の30坪なんですけど。
と思ったわけだが、あまりの確信をもってお話ししているし、この調子ではこちらの話を聞いてもらえそうになさそうだし、こちらの考えは何も云わなかった。

見学に行ったのは、OMソーラーのパッケージ商品だったのであるが、ちょっと土地が狭いと入らないかもしれないと思い、パッケージ以外のものはできるのかを聞いてみると、担当の人は、パッケージ以外はしない、と前置きした上で、
「パッケージもいろいろパターンがあって、土地の形状によって選ぶ事ができるし、部屋の仕切りは好きなようにできるし、大丈夫です。レイアウトセットがありますから、楽しみながら部屋の配置など考えて見てください。」
パッケージの家が入らない土地なんて有り得ないというような口ぶりで、昔なつかし『小学2年生』の付録のような、パッケージプランのレイアウトセットをいただいた。

なにがダイジョーブなんだ?!部屋の模様替えをしようと思っているわけじゃなし、なんだそりゃあ?!
どんな暮らし方をするかもわからないのにパッケージでダイジョーブだって、なんでわかるの?
60坪以下の土地に家を建てる人がいるわけが無いって云っているあなたにダイジョーブっていわれても、真実味がありません。

それにね、わたしたちが探している土地にパッケージのどのプランも入らなそうなんですけどね。どうしてくれますか。OMというシステムが気に入って見に行ったのに、なにかはぐらかされたような気がした。

狭くて悪いか!



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