システムキッチンの憂鬱


宮脇氏(『本のペンギン堂』参照ください)の本を読んでいたら、システムキッチンとは、各メーカーがサイズをあわせることによって買い手が、シンクはA社、コンロはB社、収納のこっちはA社でこっちはC社ってな組み合わせができるようにした極めて効率的な考え方だとあった。
なるほどそれは良い!と思ったのだが、日本は違う。

キッチンメーカーに行けばいくほど思うのだが、各メーカーみんなてんでばらばらで、といっても全く違うのなら良いけれどチョットずつ違っていて、なんとも中と半端で良くない。
例えば、A社は希望の奥行きが足りない、B社は奥行きは良いけど高さが低い、C社は奥行き、高さは良いけど、シンクの大きさが小さい、シンクはA社が良いけど奥行きが足りない…、堂堂巡りで埒があかんですたい!
だったら、それを良いところだけ手に入れようとしても、他のメーカーのものとはあわないようになっている。
だから、シンクはTキッチンに「シンクだけください!」といっても、当然NO!ということになる。
ウチのシンクを使うのなら、天板も扉もウチの商品であわせてくださいね、ということなのだろうが、これは、買い手に対して、何かをがまんさせてでも自社のものだけを買わせようとするとても怠慢な姿勢に見えてしかたがない。
結局どのメーカーもそういうことなので、結局、わたしたちの希望するキッチンをつくってくれそなメーカーは未だ現れず、どうしたもんかと思う日々なのである。(こりゃ手作りだね、きっと)

先に述べたドイツ式であれば、メーカーの売りの商品が一部であっては、その部分しか売れないわけで、トータルな「システム」として自社製品を買ってもらおうとするならば、本来できるだけ多くの「部分」対して融通と完成度が求められ、手抜かり無く総合的な提案力も必要となってくるはずである。
そう言う意味で、細かなところで個人の差がでてくるキッチンにおいてこれほど各社融通姓の無い、理不尽なことがあるものか、と憂鬱になっているのである。
ま、「キッチン」に限った話でもないか。日本的、いや企業的「システム」製品の限界と社会性の欠落に悩む消費者は不幸ということ。

奥様のためのすてきなキッチン、なんていう広告文句にだまされるべからず!立ち上がれ奥様たち!
(あんまり立ち上がられても、ダンナサンとか困る人も居るんじゃない・・・オットの言葉)



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